Saturday 4 April 2015

Queen of comme des garcon...Paris






I don't know anybody who loves comme des garcon 
more than her.

ファッション、センス、スタイルについて考察は続く。

大きな意志とアイデンティティを持つブランドがある。
1000人にそこそこ支持されるブランドではなくて、
10人に熱狂的に、心の奥からリスペクトされ
愛されるブランド。
Comme des garcon(及びその潮流)はまさに、まさにのブランドで。


どのショー会場でも
彼女はcomme des garconの由来の
クリエイションに身を包み現れる。
(どれも極めて難易度の高い、
コレクションピースのような服。
つまりデザイナーのエッセンスが凝縮されたもの)

一つのブランドを敬愛している人達を
どのように捉えたらいいのだろう。
あたしは撮ってる最中に黙々と考える。

ブランド
comme des garconはファッション、という側面を持つ。
半年に一回コレクションを開いて、
常に新しい提案をして
「更新」している。


彼女からは「揺るぎなさ」を感じる。
ブランドに溺れる、というのではなくて
能動的にそのブランドを選択している、意志的なもの。
それが彼女のスタイルなのかな、と。
つまり「いかなる時もcomme des garconを着る」というスタイル。


彼女のスタイルはcomme des garconによって
その都度更新されるファッション性のあるものだ、ととらえる事が出来る。
スタイルとファッションが共存しているのが、彼女だといえる。

いったん自分のスタイルが決まると
毎日似た服になるけど
(それはそれで意志的で素敵だとは思う)、
彼女のようなスタンスだと
(ブランドとしてのシーズン毎の刷新性と
自身を同期するという覚悟およびリスペクト)
常に新しい服にチャレンジが出来るから
楽しそうだな、と想像する。

スタイルを決めて固定する。
揺るぎない自分を作り上げる。

スタイルとファッションを共存させる。
たゆまなくチャレンジし、変化し続ける。

どちらが良いか、悪いか、
好きか嫌いか、ではなくて
どちらを選ぶか、という自己判断。
選択責任を持つ、という事。